単眼カメラで、2Dイメージ画像と3D Depth mapを同時に取得することができる、3Dセンサーモジュール「apiCAM」のプレスリリースを実施しました。
UPJ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:安藤 志郎、以下UPJ)は、ToFの課題を解決するマシンビジョン向け3Dセンサーモジュール、apiCAMをご紹介いたします。
apiCAMは、スペインのphotonicSENS社が開発した3Dセンサーモジュールで、単眼カメラで2Dイメージ画像と3D Depth mapを同時に取得することが可能です。
apiCAMの特長
apiCAMは、レンズ、マイクロレンズアレイ、CMOSイメージセンサーからなる、Light Field Camera方式を採用し、以下の特長を持つ単眼カメラです。
- 最大2.1メガピクセルの2Dイメージ画像と、3D Depth mapを同時に取得することが可能で、Depth mapについては現行普及しているToFの、数十倍レベルの解像度を実現できます。
- 2Dイメージ画像と3D Depth mapの同時生成と、最大2.1メガピクセルの点群データにより、一回の撮影で得られるデータから、高精度な3Dモデルを容易に作成することが可能です。
- 赤外線などを必要としない、パッシブ方式のカメラモジュールのため、自然光の下でも問題なく測定することが可能です。
使用するレンズの選定により、測定可能範囲、画角、測定精度を変えることができ、測定範囲が10cm以下の測定や、10µm精度の測定も可能にします。
apiCAMの用途
上記の特長から、apiCAMを使用することで、従来ToFでは難しかった、以下の測定が可能になります。
- 小さな対象物の測定
- 20 – 30cm以下の近距離測定
- サブミリ精度の測定
- 屋外での測定
様々な用途で活用することができるapiCAMですが、特に以下のようなマシンビジョンの用途で、その性能を発揮します。
- 各種産業用検査装置
- 不良発見機
- 不良モード確認
- Active alignment
- 産業用ロボティクス
主力製品 AC1-215D-250C
● 主な製品仕様
- ソニーセンサー「IMX283」搭載
- 測定範囲: 71 – 1038mm
- ベストフォーカス: 250mm
- 画角: D 83.02° / H 72.70° / V 52.36°
- 精度:
0.24mm (0.34%) @71mm
3.00mm (1.20%) @250mm
51.88mm (4.99%) @103mm
● 特長
- ソニーセンサー「IMX283」を搭載し、ノイズに強く、広画角 (83°) で広い測定範囲 (71 – 1038mm) を実現。
● 想定アプリケーション
- ピッキングマシン (認識・判別)
- 顔認証
- 遠隔操作
主力製品 AP-24151.8
● 主な製品仕様
- オンセミセンサー「AR1335」搭載
- 測定範囲: 108.7 – 111.33mm
- ベストフォーカス: 110mm
- 画角: D 3.56° / H 2.86° / V 2.12°
- ベストフォーカス時の測定範囲: D 6.84mm / H 5.49mm / V 4.07mm
- 精度:
9.65µm @108.7mm
9.88µm @110mm
10.12µm @111.33mm
● 特長
- 10µm精度の測定を実現。
● 想定アプリケーション
- 高精度測定が要求される不良品検知
上記以外にも、幅広い製品ラインアップをご用意しております。
ご評価用SDKも準備しております。
製品の詳細な仕様、評価用サンプルの貸出などについて、お気軽にお問い合わせください。