3Dカメラモジュール apiCAM

apiCAMの製品イメージ

小型で高性能な、単眼3DカメラモジュールapiCAMは、スペインのバレンシアに拠点を置くphotonicSENS社が提供しています。このカメラモジュールは、最大2.1メガピクセルのデプスマップと2D画像を同時に生成でき、高精度な測距と高精度3Dモデルの提供が特徴です。 

このモジュールは、シングルカメラにレンズアレイを組み込んだ構造を持ち、独自の画像処理アルゴリズムを用いています。そのため、小型ながら高解像度のデプスマップをシングルショットで生成することが可能です。この技術により、3D画像や3Dオブジェクトを単眼カメラで作り出すことができます。

ソニーセミコンダクタソリューションズ社製のCMOSイメージセンサーを搭載した最新の3Dカメラモジュールでは、センサー自体の品質・性能向上と2.1メガピクセルの点群データにより、更に高精度な3Dデータの提供が可能になりました。

apiCAMのコンパクトなデザインと高性能な機能は、さまざまな用途で活用されています。たとえば、マシンビジョンのアプリケーションでは、品質検査機器、産業用のロボット、ドローン、セキュリティシステムなどで、空間の深さや距離を正確に測定できるため、作業効率や安全性を向上させることができます。 

メタバースのアプリケーションでは高精度な3Dモデルの提供が可能なためリアルタイムな3D画像・映像再現が可能となります。
このように、apiCAMは、小型ながら高解像度のデプスマップを生成できる革新的なカメラモジュールであり、さまざまな業界で注目されています。

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3Dカメラモジュールのマシンビジョンでへの活用

3Dカメラモジュールを活用したマシンビジョンのイメージ

マシンビジョンとは

マシンビジョンは、コンピュータに接続されたカメラやセンサーが、画像や映像を取り込み、ソフトウェアで解析した結果に基づいて、自律的に機器を動作させる技術です。

医療、製造業、農業、セキュリティなど、様々な分野で活用されており、主な用途としては、「品質検査」、「形状測定」、「不良検出」、「障害物検出」、「ロボットの視覚の役割」などが挙げられます。

精度の向上、コストの削減、生産性の向上など、多くのメリットをもたらします。特に近年の人工知能 (AI) 技術の進化により、ますます高度な応用が期待されています。

3DカメラモジュールapiCAMは、マシンビジョンの分野において、画期的なソリューションをご提供します。

apiCAMがもたらすイノベーション

apiCAMはマシンビジョンに、様々な可能性を提供し、「人間の眼」を超える性能をもたらします。

  • リアルタイムでの高精度な測定
  • 超至近距離 (1 cm未満) での物体測定
  • 測定精度10 um以下を実現 (距離・画角制限)
  • デバイスの小型化

最適なソリューションを提供

  • 工業用検査装置
  • 不良発見機
  • 不良確認
  • アクティブアライメント
  • 産業用ロボティクス
  • 遠隔操作関連 (ARなど)
3Dカメラモジュールを活用したマシンビジョンのイメージ

apiCAMの優位性 – ToF / LiDARと比較

アライメント不要で、高解像度RGBとDepthイメージの、同時生成が可能

10 cm 以下の近距離測定が可能

10 um精度の高精度測定が可能 (将来的には精度1um 以下も視野)

apiCAMの優位性 – レーザーと比較

アライメントなしに高解像度のRGBとDepthイメージを同時生成可能

One shot で測定できるため、短時間で高精度測定が可能

Passive方式のため、コンパクトで安価な価格が可能

3Dカメラモジュールのメタバースへの活用

3Dカメラモジュールを活用したXRのイメージ

メタバースとは

メタバース (Metaverse) は、仮想空間や仮想現実 (VR) 、拡張現実 (AR) を用いたインタラクティブなデジタル空間です。ユーザーはアバターを通じて他のユーザーと交流し、さまざまな活動や体験を楽しめます。

特徴として没入感、インタラクティブ性、持続性、経済活動、多様なコンテンツがあります。デジタル通貨やNFTを用いた経済活動が行われ、現実と仮想が融合する新たな社会や経済圏が形成される可能性があり様々な企業が開発に注力しています。

一見、ゲームの世界と思いがちですが、各種エンターテインメント、ライブ、教育、バーチャルオフィスなど、多種多様な可能性を秘めています。

apiCAMがもたらすイノベーション

apiCAMはメタバースのデジタル空間に、再現性の高い3Dモデルの構築を可能にします。

  • RGBとデプスマップの同時取得
  • 少ない撮影画像から高精度な3Dモデルの作成
  • 高度なスティッチングアルゴリズムによる、リアルな3Dモデルの作成

組み込みが想定されるデバイス

  • ヘッドマウントディスプレイ
  • スマートフォン
  • トレーニング機器
  • 3D スキャナー
3Dカメラモジュールを活用したHMDのイメージ

apiCAMの優位性 – ToF / LiDARと比較

アライメント不要で、高解像度RGBとDepthイメージの、同時生成が可能

  • 高精度、高解像度の点群データをリアルタイムに生成可能
  • 被写体のよりリアルな3Dモデル化が可能

10 cm 以下の近距離測定が可能

Photonicsens社屋

photonicSENS

  • スペインのバレンシアに拠点を置く、カメラモジュール製造メーカー
  • 2015年創業
  • 30名のエンジニア集団
  • 8名の博士在籍
  • 物理学者、コンピュータービジョン専門家からなる多国籍チーム
  • 12の国際特許 (申請中も含む)
  • 検査装置、ロボティックス、医療用途にソリューションを提供中